エンターテイメントな日々

エンターテイメントに関して綴ったブログです。 映画・音楽・アニメ・アニソンの裏方として生きること20年、 パフォーマーとして人前に立つようになって10年。 趣味と実益を兼ねて、ではなく、実益と実益を兼ねて、 改めてエンターテイメントを表からも裏からも語ってみようと思って作ったブログです。

「魔女の旅々」9話の感想(ネタバレあり)

「魔女の旅々」9話を見ました。

深すぎました。
  • エステルの運命
  • セレナの運命
  • 永遠に終わらない悪夢
  • 制作サイドの配慮
エステルの運命
9話は色んな解釈ができると思います。

私はここに「運命を変えたい」と強く願い行動した少女が2人いると言う解釈をしたいと思います。
1人は、自らの手で親友を殺めたがなんとかそれを阻止したいと行動したエステル。
殺人鬼になった幼なじみのセレナを、エステルは魔女として国の命令で処刑しました。
しかし、自分の幼なじみのその運命をどうにか変えられないものか?
幼なじみに幸せになってもらいたいと願う気持ちから、エステルは過去に戻る方法を見つけ、
自分の体力と魔力を限界まで使い、準備してきました。

過去に戻った時に、魔力を使い果たしてしまったエステルを補助するために、手伝ってくれる魔女を探していましたが、そこに現れたのがイレイナだったわけです。

●セレナの運命
「運命を変えたい」もう1人の少女は両親から虐待を受け壊れた家族から脱却したいと願うセレナ。
父親にはいやらしいことをされ、妬いた母に暴力を振るわれる、それでも家の外ではいい家族を演じなければならない。
現代のエステルが19歳だと言うので、10年前のセレナは9歳。
その苦痛に耐えかねた9歳の少女は、自分を守るためには両親を殺めることしかないと考えたのでしょう。
セレナもまた、自分の運命を変えるための行動をとったと私は思います。

しかしセレナはそこで思わぬ快楽を見つけてしまったのです。
そしてそれが全ての運命の歯車を狂わせました。

運命と運命がぶつかったり、交わったりした時に、運命は変わって行きます。
しかし、本当のセレナの姿を見抜けなかったために、今回は運命のかけ違いが起こっていたのです。

●永遠に終わらない悪夢
最後の魔力を振り絞って、2度も幼なじみを処刑したエステル。
現代に戻ってくると、魔力を使い果たした代償としてセレナのことを忘れると言う記憶喪失(?)を起こしてしまいます。

ここから先は、私の想像です。

記憶をなくしたエステルは、部屋に飾られた幼い頃の自分と一緒に写っている少女が誰なのか?
その少女に逢えば何があったかわかるのでは?と思い、また魔力を使って過去に戻ります。
(過去に戻る方法はきっとどこかに控えているはずなので)

4話にも、魔力を使いすぎて、記憶をなくしてしまった魔女が登場し、ある瞬間に記憶を取り戻しますが、



エステルもまた、セレナを思い出し、セレナに欺かれていたこと、セレナが殺人鬼になることを思い出し、また、自らの手でセレナを処刑します。
結局エステルにはセレナを救えず、この悪夢からは抜け出せないのです。

そう考えると、未熟で何もできないと言ってイレイナが大声を上げて泣いていますが、きっと記憶をなくしたことが正解なんだと思います。 
 
私は原作を読んでいないので、この先のイレイナがどうなるかは知りません。
しかし今までなんとなく「旅人だから」と交わしてきたことも多々あったかと思いますが、運命に立ち向かう勇気や強さを知ったのではないかな?と思います。 

●制作サイドの配慮
番組の冒頭に「この作品には一部刺激的な表現が含まれます。」と断りの文言が表示されます。
「なんて丁寧なんだ!」とちょっと感心しました。
他のアニメでも、今季は結構ファンタジー系が多いと言うか、結構、切ったり血が飛んだりしている作品が多いなと思います。うっかりランチしながらみて「失敗した」と思うことも多々ありました。
でもそう言った作品には、いちいち注意文言は出ません。

9話はおそらく映画だとPG 12に当たるレベルだと思います。
エステルとエレナが対峙しているシーンは白黒になっていて、6時を知らせる鐘がなったところで、フェイドアウト→現代に戻ると言う表現になっていれば、注意文言は必要なかったかな?と思いますが、でもそれはあくまでも回避策。
原作が小説であり、若い人が読んでいることを考慮しての注意文言掲示だったかと思いますが、原作の表現を曲げることなく、でもきちんと事情を前もって説明している姿勢は非常に好感が持てました!

しかし、色んな表情を見せてくれるTVアニメ「魔女の旅々」、素晴らしいです!
次回も楽しみにしています!