エンターテイメントな日々

エンターテイメントに関して綴ったブログです。 映画・音楽・アニメ・アニソンの裏方として生きること20年、 パフォーマーとして人前に立つようになって10年。 趣味と実益を兼ねて、ではなく、実益と実益を兼ねて、 改めてエンターテイメントを表からも裏からも語ってみようと思って作ったブログです。

「ベスト・キット:レジェンズ」初日舞台挨拶@TOHOシネマズ日本橋 13:10の回レポート

後悔しないために、毎日努力をするのは、ファンのみなさんのため!

「ベスト・キット:レジェンズ」初日舞台挨拶

@TOHOシネマズ日本橋 13:10の回レポート

日本にはよくいらっしゃってるイメージの #ジャッキー・チェン さんですが、公開初日に日本にいらっしゃるのは、1995年の「レットブロンクス」以来、30年ぶりだそうで、とっても貴重な機会に立ち会わせていただくことになりました!


映画を観た後の舞台挨拶なので、裏話もでるかな??

 

MCの方に名前を呼ばれ、拍手が沸き起こる中、自らドアを開けて、開場に入ってこられるジャッキー先生!颯爽とステージへ上がられます。
客席からの「ジャッキー!ジャッキー!」という声に、手を振ってくださるジャッキー先生。

第一声は「こんにちは、ひさしぶりね」と日本語でご挨拶。

ところどころ英語で話してましたが、基本は広東語でお話をされておりました!
ファンの方を「友人」と呼んでくださるジャッキー先生は、「古い友人、新しい友人、たくさんの友人に会えて嬉しいです!」と、ファンとの対面の気持ちを話してくださいました。

ここからはMCの方の進行で、イベントが進みます。

___30年ぶりの「初日舞台挨拶」ですが、いかがですか?
「Time goes Fly」(月日が経つのは早い)と英語でもおっしゃっていて、

「考えてもいなかったです。今年は映画業界に入って64年になります。
1984年『ベスト・キット』の時は自分も若く、なんで主役は僕じゃなくて、ラルフ(本作にも出演『ベスト・キッド』で主役・ダニエルを演じた、ラルフ・マッチオ)だったんだ!と思いました。
月日が経って、『ベスト・キット』に関われるようになった時には、自分も大人になっていて”師匠”役でしか関われなかったんです。
今回、AIのミヤギ先生と共演することになったのは夢のようです。

こういうことはきっと「ご縁」何だと思う。みなさんとも縁なんだと思います。

皆さん、僕の映画を観て育って大人になったと思いますが、僕も皆さんと一緒に成長してきました。皆さんのおかげで、ずっと映画を撮り続けてくることが出来ました。

本当は一人一人に、握手をしながら御礼を言いたいのですが、そういうことは難しくて出来ません。だから僕にできることは、毎年、年に1本映画を撮って、異なるジャンル、異なる役柄、異なるテーマの映画を作って、皆さんにお見せするとが、僕のできることだと思います!
(客席から拍手)
毎年映画を作って観てもらうために、役柄だけでなく、戦い方やアクションのフリなど違うものを観てもらえるように一生懸命考えています。

去年は「ライドオン」今年は「ベスト・キット」そして今年12月にはもう1つ新作があります!12月また日本にやってきます!

 

おぉ~、意外とすぐにいらっしゃるんですね!

 

___会場には、大人になって、お子さんと来てくださっている方もいます!
「僕が初めて出演した映画を、お母さんは大学生の時にも観てたかもしれません。その方が、結婚して子供を産んで母親になり、またその子が大人になって結婚して、子供を産んで母親になって・・・・
感無量です!皆さんが幸せなら、私も幸せです!」

 

ここでSNSで募集した質問に答えるコーナー

___今回の映画の主人公「リー・フォン」を演じたベン・ウォンさんと若いころの自分(ジャッキーさん)が重なるところはありましたか?
脚本家の方は、おそらく僕の映画を全部見たんだと思います。なので、「リー」のキャラクターには、どこか僕の影があるような気がしています。
アクション監督は私のスタントチームのメンバーが務めていますが、いろんなカンフーや空手などいろんなマーシャルアーツを融合した形で、「リー」の役柄を作りました。

ベンはオペラ出身で、もともとスタントが専門ではないので、撮影に向けて4か月間、毎日1日中トレーニングをしていました。
アクションシーンのほとんどを、本人がやっています。もちろんスタントマンもいるのですが、でも「できるだけ、自分でやれるとことはやった方がいいと思う。なぜなら大人になって後悔する日が来るかもしれない。もちろん、アクションをやって痛かったり怪我したりすることもあるけれども、20年後振り返ってあの時自分でやっておいてよかったと思える日が必ず来る」と伝えました。

変な話だけども、自分も昔の自分に感謝していて、20代の時にどれだけ苦労して努力したか?そのおかげで今の自分があるんです。
今の努力はいつか必ず報われる。今、楽すると将来、苦労が待っている。これが私の人生のある種の哲学だと思っています。今も、毎日努力をしていますが、皆さんのためにもそうしています。

 

___これまで撮った映画で、一番大きなケガをしたのは、どの映画ですか?
僕よりも、ファンのみなさんの方がよく知ってるんじゃないですか?(笑)
ユーゴスラビアで『サンダーアーム』を撮影していた時です。84~85年に撮影し、86年に公開しました。
ユーゴスラビアで撮影中にケガをし、フランスで治療をして、また、撮影のためにユーゴスラビアに戻り撮影しました。その時が一番ひどい怪我でした。
それ以外は、足が折れたり腕が折れたりしましたが…まぁ大した怪我ではないです!

 

この後は、ジャッキーさんからのプレゼントで抽選会!
抽選で1名様限定で、ジャッキーさんとツーショット写真が撮れるというもの。
まぁ、私のようなこそっと入ってきた奴は当たるわけもなく、往年のファンでいらっしゃるであろう、お姉さんが当選しておりました。

そのあとは、ジャッキーさん撮影のPhotoタイム。そして会場のみなさんと写真撮影。
こちらが、私が参加した回の写真です。

 

 

最後に、ステージにお花を持った、カンフー服を着た男の子がステージ上がってきちゃいましたが、お花を受け取ったジャッキーさんは、その子が席へ戻っていく姿を目で追い、そこにいるであろう親御さんに「Mama,Thank you」とステージからお声をかけておりました。

日々変化していく香港の情勢、そんな中親日派だった人が親中派になって…などという言葉を聞いたりします。ジャッキーさんにもそんな噂があるようですが、それでも64年も映画スターとして活躍されているのは、本当に日々の努力と、感謝の気持ちを大切にされているんだろうなぁと思いました。そして何よりも、英語で「Because Of You」とおっしゃってましたが「ファンのみなさんがいるから、毎日頑張れる」なんて素敵で心強い想いなんだろう!そんな姿勢を見習いたいと思いました。

ベスト・キッドレジェンズ』の感想

星が5つで満点だとした場合、星4つです。
<ネタバレありなので、読まれる方はご注意ください>

 

もちろん『ベスト・キット』は大昔に観たことがあります。でもそれ以外に「生でジャッキー・チェンが観れる』という理由だけで、実はこの舞台挨拶に応募しました。
なので、映画の前情報はほとんど知りません。

そんな状況で、今年『トワイライト・ウォーリアーズ』を3回見た私の頭は、『ベスト・キッドレジェンズ』ってハリウッド映画だよね~と。
私がそれを一番に感じたのはBGM。洋楽POPSが使われれいる中で、引っ越してNewYorkへ来たシーン何かは、完全にアメリカの映画の作り方ですよね。
そして、主人公の「リー」が、深夜に家の近所で、ギャングに襲われるシーンで、初めてその技を見せるのですが…カメラワークもめっちゃ動いてて、動きすぎてて、何を観てるかわからなくなっちゃってるなぁと。個人的には、もっとアクションをちゃんと観たかったなと。

一方で、リーがトラウマを克服するという、基本のストーリーパターンがありますが、カンフーの大会で優勝した兄が、敗者に逆恨みされて自分の目の前で殺されてしまうというトラウマであるところが、「カンフー映画」としての個性かと思います。 
大会に出て優勝する、トラウマを克服する、そこでリーを助けるためにミヤギ空手の継承者であり、初代の『ベスト・キッド』である「ダニエル」が登場しちゃう。ジャッキー演じる「ハン師匠」とミヤギ空手を教えに来た「先生ダニエル」2人から、技をかけられ吹っ飛ばされているリーが「勘弁してくれよぉ~」と言った時には同意の意味も込めて笑ってしまいましたが、2人の想いと、兄を失ったことで傷を負いぎくしゃくした関係にあった母の想い、その想いに応えて強くなっていく姿には、心を動かされるものがありました。

ジャッキーが舞台挨拶のインタビューの中で、ベンくんがオペラが専門で、アクションばたではないと話しているのを聞いて、感心してしまったし、「ベンくんも来日してほしかったなぁ」と思ってしまった程でした。

ところで・・・12月の映画であれば、もうそろそろ新しい情報が出てもいい気がしますが、次はどんなジャッキーが観られるのでしょうか?そちらも楽しみですね!

撮影タイムで撮影したジャッキー先生

 

『九龍城砦I 囲城』刊行記念 著者・余兒(ユーイー)さん来日ファンミーティングレポート

第324回 新宿セミナー@Kinokuniya『九龍城砦Ⅰ 囲城』刊行記念
著者・余兒(ユーイー)さん来日ファンミーティング@紀伊国屋ホール
2025年8月2日(土)18:00~

私、エンタメ業界の裏方に20年ぐらいいます。
映画・音楽・アニメ、いろんなコンテンツに携わりました。
そんな私が、自腹で、3回も、映画館に観に行った作品「トワイライト・ウォーリアーズ」
その原作小説の先生・余兒さんが来日、ファンミーティングが開催さえるというので、これは行かねば!!と思った私です。
おかげさまで、運よくチケットが取れました。
人生初のファンミーティング参加で、ちょっとドキドキ。
SNSを観ていると私以上に、作品に対して愛情をお持ちで、現地・香港の『九龍城砦展』にいかれている方もいたりする中、私のような人間がファンミに行ってもいいだろうか?と悩んだのですが、でも、チケットがとれたのは事実なので、では、いけなかった方に、ミーティングの内容をシェア出来ればと思ってこの文章を書いております。

ちなみに、ファンミ会場に到着時点の私の「トワイライト・ウォーリアーズ」ステータスは
・映画鑑賞=3回(字幕2回・吹き替え1回)
・原作小説=120ページまで読んだ(2章7節まで)
小説半分も読めてないのに行くなんて、裏方やってった人間としては失格なのですが、でもファンミの途中で、これは原作をきちんと読んでないと上手く解釈できないなってお話が合ったので、正直にお伝えします。

ちなみに、読みながら「あれ?映画とストーリー違わん??」ってちょっと戸惑いながら読んでいて、まだ《龍捲風》と《陳洛軍》も出会ってないところまでしか読めなかった…

会場は、東京で映画を長いこと上映してました「バルト9」にほど近く、POP UPショップなどでもチカラを入れている、紀伊国屋書店新宿本店4階の紀伊国屋ホール。

f:id:amusemantainer:20250804023520j:image
ちなみに、Xで先生が紀伊国屋書店新宿本店でファンミを行うことは「運命だ」と投稿していたそうですが、その話もファンミの中でされています。

 

・余兒先生と九龍城砦

・小説と映画の違い

・《信一》はパーマ?

・余兒先生が真剣に「誰が強いか?」考えた

・《虎哥》の魅力を教えてください?!

・《龍捲風》と《信一》の関係は余兒先生の経験が反映されている

 

ーーーーーー

余兒先生がご登壇されると来場者の温かい拍手が会場を包みます。
通訳の方と、早川書房編集部でこの作品の編集も担当されたウメダさんが登壇し、イノモトさんが司会のもと、ミーティングは進みますが、余兒先生の第一声は
「こんにちは、ユーイーです」
と日本語でのご挨拶。そのあと、余兒先生のお人柄が見えるご挨拶が続きます。
「今日はご来場ありがとうございます。東京にお住まいではない方もいらっしゃってると思いますが、本当に、暑い中お越しくださり、ありがとうございます」
私はそんなに遠くないところから行きましたが、地方から来た方は嬉しい一言ですよね!(何なら先生が一番遠くから来てる!)
ちょっと緊張気味な先生ですが、自己紹介の続きということでこんなお話をしてくださいます。
「今日、日本で皆さんとこういう形で会えて、しかも自分の作品が、日本語で、日本で刊行される日が来るとは思っていなかったので、大変光栄なことだと思ってます。これは皆さんの応援のおかげなので、とても嬉しく思っております。ありがとうございます。」
我々凡人には、なかなか想像出来ませんが、自分が書いた本が違う国の言葉になって販売されるなんて…しかもそれを皆さんの応援のおかげだと、ちゃんと言葉にしてくださる先生、お人柄がすんばらしい!
話の順番にれ変わりますが、イベントの途中で突如「補足」としてお話しされたことがあって、
「今回、日本で《九龍城砦》を発売するにあたり、編集部や宣伝部、営業の方やデザイナーなど、たくさんのスタッフの方の力を借りていますが、中でも、宣伝部みなさんに、本を売り出すためのキャッチコピーを書いてもらわねばなりませんが、本の内容を理解してないと書けないものではあるんですが、すごくいいキャッチコピーを書いてもらって、買ってもらえていると思うので、この場を借りて御礼を申し上げます。」
という、スタッフさんへの感謝の言葉。スタッフ冥利に尽きる一言ですよね!

 

ーーーーーー

ここからはQ&A形式でお届けします。

 

・「九龍城砦を書くことになった経緯
子供のころ、おじいさんに映画に連れて行ってもらうことがよくあったんですが、映画館が九龍城塞の近くにあって、映画に行くたびに外側を通って行ってました。その時に外から眺めて「この建築群は何だろう?」という疑問を持っていました。
大人になって漫画のシナリオライターになって、アクションの漫画を担当することになり、シナリオを書くためにロケハンやリサーチをやっていたのですが、そのうちに九龍城塞がアクションに適していると思うようになりました。香港の作品で九龍城塞を詳しく描いている作品があまりないので、自分で書く小説の背景にしたらいいかな?と思いました。

 

・日本で刊行されると初めて聞いた時にはどう思いましたか?
本当に嬉しいの一言に尽きます。自分の育った背景には、漫画など日本文化に触れる機会が多かったので、自分の作品が日本語で出る・日本で販売されるというのは、楽しみしかないし、届くまでドキドキしていました。

 

・「X」で紀伊国屋書店新宿本店が運命の場所と投稿いていたことについて教えてください。
20年ほど前、初めて日本に来た時に、すでに九龍城砦に関する書籍を探していました。
それで紀伊国屋書店新宿本店に来ていて、九龍城砦の写真集(おそらくこれ=《CITY OF DARKNESS-九龍城探訪-》(山内書店2004年刊行))

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 CIty of Darkness [ グレッグ・ジラード ]
価格:3,850円(税込、送料無料) (2025/8/4時点)

楽天で購入

 

 

が目に入って衝撃的だったんです。どうしてかというと、香港人による、九龍城砦に関する詳しい資料が残っておらず、その本に美しい写真が載っていたんです。この写真集はイギリス人によって作られた本ですが、九龍城塞取り壊し20周年の時に再版をすることになって、(余兒先生は)インタビューを受けて、それが本に載っています。この一連の流れの原点は、紀伊国屋書店新宿本店にあるので、運命を感じました。


・小説と映画で設定が違う部分があるが、映画制作(脚本やキャスティング)はどこまで関わりましたか?
そこまで関わってはいません。今回はソイ・チェン監督になりましたが、監督が決まる前にいろんな脚本家からいろんな企画をもらいました。原作者として守りたいのは、友情・絆・熱血のメッセージといった、この作品のコアのテーマだったので、そこを変更したり、違う展開にしたいという脚本は没にしました。
最終的にソイ・チェン監督になりました、ソイ・チェン監督の作品を観たことがあって、ダークで重たいものが多かったので、そこだけ懸念していていました。なぜかというと《九龍城砦》は明るみのあるメッセージを届けたいと思っていたので、そこは綿密に打合せをしました。
あとは、映画になるのに、ストーリーの展開が変わるのは問題ありませんが、コアの部分は変えてほしくないということも綿密に打合せし、了承してもらい約束を守ってもらって、後はお任せという形で、ああいう映画になりました。
キャスティングに関して、もともと《龍捲風》と《信一》はこの二人で!というのが決まっていました。ストーリーの展開的に、サモ・ハン演じる《大ボス》がラスボスでいるだろうと思っていましたが、サモ・ハンの年齢(2025年に73歳?!)を鑑みると、ずっと撮影に参加するのは体力的に難しいので、途中から《王九》をラスボスにしよう!ということになりました。
物語の途中で《大ボス》と《龍捲風》が亡くなり、若い4人と王九しか残ってないのが、ちょっと冒険的じゃないかな?と思ったのと、《王九》を演じている《伍允龍(フィリップ・ン)》さんは有名なアクション俳優ではあるけれど、言い方はあれですがトップクラスの俳優ではないので、この5人で心配だったけど、ただ「やってみましょう!やってみる価値はあります!」ということで、今の形になっているので、結果良かったなと思ってます。

 

・映画から、原作小説に逆輸入というか、影響を受けたことはありますか?
《信一外伝》は、終章を書いている最中に、もう少し詳しく書こうという、なんとなくのイメージがあって、《龍捲風》と《信一》の日常をイメージしている部分がありました。周りからも「信一の話は書かないのか?」と言っていただいて書くことになりました。
映画からの影響は、ストーリーにはないのですが、映像が印象に残っている部分があって、例えば信一に関しては、映画を観て「《信一》ってパーマなんだ」って思いました。
それから《龍捲風》の家に真っ赤な鉄格子がありますが、小説では家の環境についての描写はなかったので、赤い鉄格子をイメージしながら小説を書いています。

 

ここで事前に募集した読者からの質問をピックアップ!


・キャラクターの名前に込めた意味や由来を教えてください。
《龍捲風》キャラクターに併せて考えた名前です。「竜巻」で、破壊力が半端なく、いっぺんにワーッとつぶすシーンがあるので、そういう名前にしました。名前としては少々ダサくて心配しましたが、結果的に皆さん気に入ってくださったので、よかったなと思っています。
《王九》は、「九」と「狗(いぬ)」はどちらも広東語で「ガウ」という同じ発音であり、「大ボスに飼われている狗」ということで「王九」という名前です。
《四仔》はAVという意味です。香港の映画は級数(日本でいうR指定)があるんですけど、三級がR18指定になになります。それより上で、モザイクがかけられていないとか、もっと激しいやつを《四仔》と呼んでいます。
一番いいネーミングは《信一》です。信用深い人であるので、とてもぴったりの名前であると思います。

 

・小説に書いてない裏設定があれば教えてください。
《龍捲風》と《信一》は師弟関係の段落は、頭の中にあって、まだ書き下ろしてなくて、後になって書き下ろすことになりました。《四仔伝》《十二少伝》はないのか?という話もありましたが《四仔》は、もともとヤクザじゃなくてモデルという設定だったので、バックグラウンドを深堀するのは難しいのでないと思います。自分の中に今あるのは、《十二少》《吉祥》《虎哥》この3人による一派の話なら作れそうだと思っていて、目標としては今年の9月10月あたりから連載出来たらなと思っています。(客席から拍手が起こり)この様子だともう書かないといけませんね。「(日本語で)頑張ります」

 

・忖度なく戦った時、洛軍・信一・十二少・吉祥・四仔、誰が一番強いですか?
事前に質問をもらって、目にしたとき、真剣に考えました。どうなるんでしょうか?
《信一》はこの5人の中で1番弱いです。指が細いという描写があり、ひょろひょろしている。裸でアクションするなら一番弱いです。ただ刀があると化けるという設定なので、刀があれば強くなります。
《四仔》に関してはボクシングをやっている設定で、パワフル派で力勝負なら勝てると思います。
《洛軍》はアクションのレベルは高いけど、《四仔》には負けます。でもすごく打たれ強くて、倒れても立ち上がれる精神です。
《吉祥》はどこまで行っても十二少の下にいる子で、一人前ではないので少し弱いかもしれないです。
《十二少》は剣道・柔道が出来て、頭脳はだったりするので、対戦すると頭で考えてたり、武術のレベルも高いので、《十二少》が勝つのでは?と思います。
でも武器を持っていいのであれば《信一》が勝ちます。

・先生の好きな作家・漫画家がいたら教えてほしいです。
幼いころから、映画や日本の漫画を見て育ったのですが、自分の記憶が正しければ、「北斗の拳」を小学生の時に読み、中学生の時に「スラムダンク」などを読んでました。
九龍城砦」が影響された作品は「ワンピース」あとよく読んでいるのは曽田正人先生の「シャカリキ!」、小畑健バクマン」、日本の小説でいうと湊かなえさん、乙一さんを拝見してます。
香港の大先輩だと古龍さん、李碧華さんの短編小説、溫瑞安さんの小説、この3人に影響を受けています。
あと自分にとって大事な作品があって「ジョジョの奇妙な冒険」です。
なぜ大事かというと、《陳洛軍》は一人で九龍城砦に入っていって、仲間と出会って絆ができて、最後、敵に抗いボスをやっつけていくという、チームつくりの話だけども、「ジョジョ」のストーリーの根幹になる部分もそうであって、主人公が仲間と出会い、絆ができて冒険していくという流れは、似ていると思うので大事な話です。

 

・作品の中に、チャーシュー飯など出てきますが、先生の好きな料理は何でしょうか?
好きなものはたくさんあります。香港でも日本のお寿司やラーメンを食べに行きます。香港らしい食べ物なら、好んで食べるのが、ロブスターのイーミン(伊麺)です。
(日本にない食べ物なので、イーミンが伝わらず、そこを察したのか、先生がすかさず、)
イーミンがわからなければ、チャーシュー飯の話をします!(会場爆笑)
映画の撮影中、ロケ弁を食べることになるのですが、一度現場に遊びに行った時に、ちょうどご飯の時間になって、弁当をいただいて、そのお弁当がチャーシュー飯でした。とってもとっても素晴らしいチャーシュー飯で、どこのお店のチャーシュー飯か?聞いたけどわからなくて、美味しくってもう一度食べたいなと思うのですが、結局どのお店かわからないままです。
いろんなお店でチャーシュー飯を出してますが、食べてまぁまぁ、もう一回食べたい!と思うチャーシュー飯にはなかなか出会ってなくて、そのロケ弁のチャーシュー飯は本当に美味しくって、美味しいチャーシュー飯との出会いも運命なんだなと思いました。


・先生から皆さんへ質問があると伺いました。
ちょっと難しい質問になるので、今すぐ応える必要はないのですが、映画が上映してヒットしてから「TigerTiger!」ずっといわれていて、《虎哥》は結構、意外と人気なキャラクターのようで、自分で小説を書いている時は、そこまで力を入れていないキャラクター何です。ここまで人気が出ると思ってなくて、《虎哥》のお話しをもっと知りたいとか、《虎哥》の誕生日を教えろとか、色々あって、「なんで(こんなに人気)なんだろう?」ってずっと謎のまんまなので、みんなさんに聴きたいです。
今、ここで応えられないと思うので、直接DMで送ってください。
さっきもいったように《十二少》《吉祥》《虎哥》の一派の話の作品を書くことになっているのですが、今、この時点でも、《虎哥》の魅力のポイントがわかっていません!ぜひ、SNSで送ってください。(笑)

 

ここで、早川書房の宣伝が入りますが!
・イベント初公開の情報として、今年の冬にはシリーズ2作目「九龍城砦Ⅱ龍頭」と《信一》を主人公としたスピンオフ作品「九龍城砦外伝・信一伝」が刊行になりますと!

そこで次の質問はこれです。

 

・「龍頭」と「信一伝」について
「龍頭」は一番力を入れて執筆している作品です。どうしてかというと、「囲城」では《陳洛軍》は一匹狼で、まっすぐな設定なので、失敗しても「ダメになっちゃった」ってくらいで、心配はしてないのですが、《龍捲風》は塞民からすると神なので、この人の人格は壊せないと思ってて、「なぜこのタイミングで《龍捲風》はこういう選択をしたのか?」「こういうステップを踏んだのか?」失敗は許されないと思っているので、すごく考え込んで書いています。
《龍捲風》と新たな大ボスとの対峙・関係性、それと《龍捲風》と《陳占》2人の関係性も見どころで、この2人の関係性を作り上げるのに参考にしたのは「ロミオとジュリエット」です。恋心や男女関係ではないのですが、関係性を参考にしました。男同士の絆という関係性は「ロミオとジュリエット」から引っ張ってきたので注目して読んでみてください。BLではないです(笑)」先生、ご冗談を(笑)

「信一伝」に関して、3部作の中でも、違うトーンがあります。「囲城」は王道であって、「龍頭」の中の《龍捲風》は若いころなのでとても強い《龍捲風》が描かれていて、「信一伝」にも《龍捲風》は出てきますが、そこは《信一》と《龍捲風》の血がつながってないけど、親子関係みたいなものを描いていて、そこに出てくる《龍捲風》は料理をしてあげたりと家庭的だったり、《信一》の反抗期について悩んだり、「神」の人間性が見えてくる話なので、いろんな《龍捲風》が見られると思います。
冬に「龍頭」見られることになると思いますが、「囲城」と数か月しか刊行期間が空いていませんが、書き手としては10年ぐらいの間隔があります。「囲城」は若い時に書いたのもで、大人として成長して書いたのが「竜頭」なので、もうちょっと深みのある小説になるかと思うので、そこも注目して見てください。

なんで《龍捲風》と《信一》は血がつながってないのに、親子のような生活を送れるのかとよく聞かれます。設定上《信一》は《龍捲風》を慕っていて、九龍城砦の救世主のような、管理人のような人で、みなさんに信頼されているので、《信一》はこの人を支えていきたいと思っている。《龍捲風》にとって《信一》はかわいい子なのでかわいがって世話を焼いているというお互いの想いからなる関係性。
どうして、そういう血の繋がってない親子の描写をしたいかというと、先生は家族との関係性があまりよくなくて、代わりに周りの友達や奥さん、仕事の仲間などそういう人たちに支えられることが多かったのと、関係性というのは人と人の関係性だけではなく、猫(ペット)を飼っているので、それも家族。是枝監督の「万引き家族」も似たような描写があって、それが印象的だったので、そういうようなことも、自分の小説に反映しました。

 

・映画化が決まってから完成するまで、7,8年かかったと聞いてますが、その間先生はどんな気持ちでしたか?
7,8年の年月は、山あり谷ありでジェットコースターに乗っているような心境でした。最初映画化の話を聞いて、すぐできるだろうと軽く思っていました。ただ出資者の方と二人三脚で進んできたのですが、出資者から8,000万香港ドル(約15億円)の予算で作りたいといわれました。それで製作が進んでいくうちに、九龍城砦を再現しなきゃいけないので、セットをどうするか?建てるのか?建てないのか?監督は誰にするのか?この人にお願いしたいけどダメでしたとか。脚本も集めたけどダメだったりと、難関が1個1個やってきて落ち込んだ日もありました。
結果、監督が決まって、映画化の契約をしてから実際に物になるのに5年間かかり、出資者に「本当に決定しましたので」といわれても疑いつつ、実際クランクインになって現場に行ってセットを目の前にして「本物だ…」ということで映画になることを初めて実感しました。ものすごい作りが凝ったセットになっていたので、「これを作るのにいくらかかったんですか?」と出資者の人に聞いたら5,000万香港ドルかかったといわれ、残り3,000万香港ドルで実際映画製作はできるんですか?と聞いたら、今、実際の予算は3億香港ドル(56億円)と桁違いなことになっていて、最初の予算よりも3倍オーバーして作った映画だったので、最後に伺ってびっくりしました。
(次の質問に行ってしまったのですが、通訳の方が、ご丁寧にさっき、お伝えし忘れたといって補足してくださったのですが)
3億香港ドルの話を聞いてびっくりして、興行収入もいけたらいいなという想いも込めて、プロデューサーに「GOOD LUCK」っていいました。

 

・あとがきに「映画を見て感激した」と書いてありましたが?
ジェットコースターのような日々が続いて、ちゃんといい映画ができて感動したというのもあるし、《阿七》を演じている方は、役者ではなく小説作家で、昔からの知り合いでした。だから自分の小説の中のキャラクターを演じているその作家さんを見て変な感じになったし、お互い見つめあって「なんだろうな?」と不思議な気持ちになりました。
ルイス・クーが、自分の頭の中にしかいなかった《龍捲風》として目の前に立っているという感動にも震えて、そういったことも含めての「感動」でした。
九龍城砦は、実際、執筆を始めたときは、すでに取り壊されていて、実在しない建物になっていたので、セットによって再現され、セットとはいえ、九龍城砦に立てたというだけでもインパクトが強く、それにも感動しました。

 

・最後にご来場のみなさんへ一言
改めて、みなさん今日は集まっていただいて、来ていただいて、心から感謝しております。ありがとうございます。昨日、サイン会でお会いした方も、この中にたくさんいらっしゃると思いますので、みなさんお疲れ様でした。「ありがとうございました。」

 

ーーーーーー
最後は先生ご自身が日本語で「ありがとうございました。」とおっしゃってました。


この後は、お客様も撮影OKなフォトセッションタイム!先生、写真を撮られなれてないのか、ポーズにお困りの様子。指でハートを作ってみたり、客席からのリクエストもあって、映画の宣伝にも使われている《龍捲風》のポーズを撮ってくださったり。

f:id:amusemantainer:20250804023632j:image

f:id:amusemantainer:20250804023651j:image


最後には舞台の下手から上手までセルフィーを数回撮影(笑)そのうち、先生のSNSに上がるかな?
最後の最後は演台の上にある司会用のマイクに向かって「まったねー!」とおっしゃって帰って行かれました。


イベントを通じて、早川書房さんから、いくつか宣伝がありまして、

・「ハヤカワ祭り」というイベントが9月14日、15日に行われますが、

14日に余兒先生再来日が決定しているとのこと

www.hayakawa-online.co.jp

詳細はこれからのようですが、今回ファンミに参加できなかった方はぜひ!
・8月25日発売雑誌「ミステリーマガジン」では、九龍城砦特集を行います。
 シリーズ2作目「龍頭」の冒頭を特別掲載し余兒さんへの8,000字を超えるロングインタビューを掲載
・イベント初公開の情報として、今年の冬にはシリーズ2作目「九龍城砦Ⅱ龍頭」と《信一》を主人公としたスピンオフ作品「九龍城砦外伝・信一伝」が刊行になります。

 

【個人的な感想】
・初めてこういったファンミーティングに参加しました。先生が緊張されているのと、言葉の壁があるので、なかなかに不自由な部分もあったのでは?と思うのですが、香港の方って、皆さんこんなにお優しいのですか?と思うようなファンやスタッフへの感謝の言葉があって、とっても感激しました。

・作者として大事にしたいことがはっきりと決まっていて、後はこだわりがないというのが、いいなともいました。

・作品にも縁が深く、ファンの皆さんもお好きであろうチャーシュー飯の話をしようととしてくださる姿勢と、そのエピソードを持っているとは…、先生もエンターテイナーですね!


・「誰が強い?」というファンからの質問に、考えてもいなかった設定を真剣に考えてくださる所や、映画で人気が出たチャーシュー飯の話を先生のエピソードも加えて話してくださる所はファンのことがわかっている方だなと思いました。
イベント中に「ここだけの話」として作品の今後の展開の話をしてくださったのですが、みんなが気になるだろうと思って、先生、わざわざ関係者に確認してくれたそうです。その心遣いが嬉しい!・・・ただ「ここだけの話」なので、ここでは書きません!(Xのアンケート機能を使って確認したところ「書いちゃダメ」と言われたので)

 

・今回一番刺さったのは、本当に個人的なことで、詳しくは書きませんが、家族や友達といった人間関係において、私も同じような経験、体験をしています。そういった関係値が《龍捲風》と《信一》に現れているなんて、私がこの作品に巡り合ったのには何か必然性があって、ハマるべきポイントがあったということなのかもしれません。きっと「信一伝」を読んで泣くんだろうなぁと思っております。

 

なんか、もう《龍捲風》と《信一》の関係性に込められた思いを聞いただけで、先生を応援したくなりました。

先生お若く見えるのですが、いくつかな?中学生の時にスラムダンクを読んでたというのは、多分世代的にもそんなに遠くない気がしております。
なので、これからもぜひ応援させていただこうと思います!

先生、素敵な作品をありがとうございました!来日してくださってありがとうございました!そして、早川書房の皆様、素敵な作品と私たちをつないでくださってありがとうございます!先生を日本にお招きくださって、ありがとうございました。

『トワイライト・ウォーリアーズ 決戦!九龍城砦』を見た

2025年日本での興行収入50億を超え、1月に公開し約半年映画館で上映されていた『トワイライト・ウォーリアーズ 決戦!九龍城砦

 

私はこの映画を3回観たが(笑)1回目に見た時に私なりに見つけた、この作品に込められたメッセージを二つ話したい。

 

一つは、この映画は今の香港に何かを問いかけている映画であるということ。

そしてもう一つは、世代交代である。

 

ネタバレを含むので、この記事を読むタイミングは、読者に委ねる。

 

■ざっくりとしたあらすじ

舞台は80年代の香港、密航者である《陳洛軍(チャン・ロッグワン)/レイモンド・ラム》は身分証を作るために、金が必要だった。一帯を牛耳っている《大ボス/サモ・ハン》のクラブで、今から始まる喧嘩はどちらが勝つか?という賭けが始まるが、洛軍はその喧嘩に参加している。なかなかの腕前で、洛軍はみごとに喧嘩に勝利する。そんの戦いっぷりに自分の仲間にスカウトしたい大ボスは、自分の仲間にならないか?といって金を渡さない。身分証を作るために金が必要だという洛軍に、身分証を作ってやると約束する。

後日身分証が出来たといって大ボスのもとを訪れる洛軍だが、渡された身分証は偽物だった。怒った洛軍は、大ボスのアジトから「袋」を奪って逃走する。

大ボスの部下たちが洛軍を追いかける中、洛軍は《九龍城塞》に逃げ込む。

城塞の前で立ち止まる大ボスの部下たち。そう《九龍城塞》には、《龍捲風(ロン・ギュンフォン)/ルイス・クー》という別のボスが仕切っているため、大ボスの部下たちは、九龍城塞には入れないのだ。

逃げ込んだ洛軍は、大ボスのもとから盗んだ「袋」の中身が「金」だと思っていたが、「麻薬」だったのである。でもこれを金に換えれば…と考える洛軍は、城塞での売り場を聞き出し、そこへ売りに行く。

売り場へもっていくと、大量に持っていることが逆によくなかったようで、売人たちが騒ぎ出す。その騒ぎを聞きつけた城砦福祉委員会副委員長の《信一(ソンヤッ)/テレンス・ラウ》に追いかけられる洛軍。逃げ込んだ理髪店で、店主を人質に取ろうとするも、その店主こそが、城砦福祉委員会の委員長である《龍捲風》なのである。

この出会いが、この物語のすべての始まりである…。

 

■重ねられる「想い」は現代香港へのメッセージ?!

《龍捲風》は、無法地帯といわれた「九龍城塞」の城砦福祉委員会の長、いわば風紀委員会委員長である。

ある日、テレビのニュースで取り上げられているのは、香港が中国に変換される前に、九龍城塞が取り壊されるというニュース。城塞の住民たちは、自分たちの行く末を案じているに違いない。どうにか面倒を観てやらねばならない想いの龍捲風。しかし彼は、肺の病に侵されている。城塞の医者役でもある《四仔(セイザイ)/ジャーマン・チョン》に病院に行くように薦められるも首を縦に振らない。自分の行く末と、城塞の行く末を重ね、どうしたらいいものか…と悩むのである。

どうしたらいいのか?と行く末を案じるのは、何も返還前の香港だけではない。今の、「一国二制度」といわれる、香港にも行く末を案じている人々がいる。

龍捲風というキャラクターには、今の香港に向けてのメッセージが託されれているのではないのだろうか?あの無くなった城塞が意味するものは何なのか?ということを。

 

■「サモ・ハン」って死ぬんだ?!

もう一つのメッセージは、サモ・ハンって死ぬんだと思ったことに始まる。

私の弟は、香港や中国本土のアクション映画が大好きで、スタントマンになってしまったほどである。私が子供のころは、まだテレビが一家に1台の時代。弟がジャッキー・チェンの映画を観ている横で私もなんとなく見ていて、サモハンはヒーローではないけど、ヒーローの横にいていつも助けているイメージだった。

そのサモ・ハンが、反逆を企んだ部下《王九(ウォンガウ)/フィリップ・ン》によって暗殺されてしまうのである。

サモ・ハンが死んだ。役の上であっても死んだのだ。

私にとってはそれが衝撃だった。

香港に限らず、日本でも、俳優という仕事は年齢とともに役柄も変化する。

若かりし頃、ラブストーリーの主人公で「誰もが憧れる彼氏」を演じていた俳優も、やがては「よき父親」を演じるようになり、「老人」を演じるようになるのである。

だから私は考えたのだ、サモ・ハンが死ぬという役を演じるというのはどういう状況なのか?と。香港を代表する俳優であり、プロデューサーであり、映画監督であるサモ・ハンが死ぬ役を演じる。

映画を観るちょっと前に、サモ・ハンの実の息子であるティミー・ハンのインスタで、サモ・ハンが、長年、香港の映画界に貢献してきたことが表彰されたようなことを投稿していた。

御年70歳を過ぎているサモ・ハン、日本の会社員なら定年退職して、悠々自適な暮らしをしてる年齢である。そうか、サモ・ハンが死ぬということは、香港映画の世代交代を表しているんだと。

 

話が前後するが、龍捲風が自分の運命を悟り、最後の戦いに挑む間際に、子分のようで、弟子のようでもある信一に、城塞の長を託し、城塞の未来を託すシーンがある。

このシーンを観てから、サモ・ハンが死ぬシーンが出てくるのもあって、香港映画界の「世代交代」が見えたような気もしているが、ということは、これは香港映画界に限らず、「一国二制度」といわれている今の香港にいる若者たちへも、これからの香港を託すというメッセージが込められているのではないだろうか?

 

龍捲風と交わした「想い」はしっかりと四仔の胸に刻まれている。

それが王九と戦った理由なのだ。

 

この「想い」に託されたメッセージと、それにこたえる四仔の「想い」が素敵すぎて、この後2回この映画を観ることになる。

 

私は、以前、コンテンツビジネスに関わっていた。試写会などで映画を観る機会も多々あった。お気に入りの映画はDVDを買ったりすることはもちろんあるが、映画館に3回も見に行った作品は、人生でこれが初めてである。

「東京リベンジャーズ」24話の感想

東京リベンジャーズの24話

を見ました。

噂には聞いていましたが、なんともなんともなエンディングでしたね~。
でも、それには続きをアニメ化したいという気持ちが込められている気がします!

◆武道、壱番隊隊長へ
「血のハロウィン」抗争後、初めての東卍総会。そこには芭流覇羅の半間がいます。半間は芭流覇羅の敗北を宣言し、東卍の傘下に入ると宣言します。急な展開に動揺する東卍メンバー。
更に急な展開になったのは、武道が場地亡き後の壱番隊隊長に任命されます。自分はそんな人間じゃないと思う武道ですが、未来の世界で死んで行くあっちゃんや日向ちゃんの姿
が思い浮かび、自分が東卍のトップにならなきゃならないということを思い出し、場地の言葉を思い出し、涙ながらに、壱番隊隊長になることを叫びます!

◆武道、未来に変化?!
そして未来に戻る武道。
バイトをしていたレンタルショップにいるのですが、店員ではなく客としています。店を出るといかにもと言わんばかりの厳ついお兄さんに声をかけられ、そのまま車に誘導されます。そしてその車で家に帰るといいます。家に着くと厳つい人たちがお出迎え。特に前の方で出迎えてくれる人たちはどこかで見たことが・・・それは溝中の連中でした。
そして部屋に帰るとまた厳つい連中がたくさん。その中に一人、別格の人間がいます。それは相棒の千冬でした。
今日は東卍の幹部会があるということなので、向かう武道と千冬。

◆武道、東卍幹部に?!
幹部会に行くと、当時の東卍のメンバーだったパーちんやぺー、ナオヤなどがいますが、全く見たことのないメンバーもいます。メンバーがそろわずケンカが始まりそうになります。そこで半間が、今日の定例会で話したかった事、この中に裏切者がいるという話しを始めます。なんでも、運営している会社に警察がガサ入れに来たというのです。もめ始める一行、そこへ木崎が現れます。
木崎は新しく作ったという店に武道と千冬を通し、場地が死んでしまったのは自分のせいだと2人に謝ります。そして、場地のために乾杯しようといって酒を進めます。
しかし、これが木崎の仕掛けた罠。お酒には睡眠薬が入っていました。
気が付くと武道は椅子にくくられて身動きが取れません。千冬は隣で同じく椅子に括りつけられ血だらけになっています。結局木崎は、場地を殺すように一虎を仕向けたといいます。千冬はそのことを12年間ずっと嗅ぎまわっていました。

◆武道の運命はいかに?!
木崎は銃を持ち出すと、千冬に向けて構え、お前が密告したのか?と聞きますが、知らないフリをします。すると、その銃で武道の太ももを射貫きます。痛さに悶える武道。武道は関係ない、俺が密告したという千冬。木崎は千冬の頭に銃を突きつけます。千冬はこの12年間にマイキーが姿を消したり、ドラケンが死刑になったりと色々あったけど、根っこは変わっていないはずだ。場地さんの想いと東卍を頼むと言い残し、木崎の銃の前に倒れます。そして木崎は銃を武道に向けます。
何も言えない武道に木崎は「そんなもんなのか?」と言い、涙を流します。そして「さようなら、俺のヒーロー」と言って銃を放ち、そこでアニメは終わります。

◆終わるに終われない、大人の事情?!
おそらく、原作の9巻までの部分を全24話のアニメにしました。しかし原作は24巻まで出ています。(某サイトで24巻の冒頭を呼んでみましたが、武道くん高校2年生にタイムリープしておりました…)
そして、原作はまだまだ週刊少年マガジンに大好評連載中です。
原作漫画、アニメ、映画と展開するビジネスを「クロスメディア展開」などといいます。漫画から見ると、アニメ化や映画化は原作使用料などの収入もありますが、一番の目的はプロモーションです。書店の棚に入っているだけの紙に描かれたキャラクター達が、動き、声がつけられ、テレビという電波に乗って、原作を知らない人の目に触れる機会がやってきます。でも映画やアニメが終わったところで「オワコン」的に見えてしまうと、原作漫画に影響します。
2021年のクロスメディア展開作品の中で、東京リベンジャーズは映画の興行成績をみても成功した作品だといえます。
なので、この先また続きがアニメ化される可能性もありますし、スタッフ側もそれを念頭に置いている気がします。だから、最終回にして東卍幹部会に知らない顔が出てきたし、木崎が武道に銃を構えながら涙を流し「俺のヒーロー」などと、謎の言葉を残した後でブラックアウトしたのではないでしょうか?

◆アニメの続きが見たい!そんな想いを形にしましょ!
1.今回のアニメに関連する作品にお金を使う
=グッズやキャラソン、BDやDVDの購入をしましょう!「おいおい、押し売りか?」とお思いかもしれません、でも物品購入が一番アニメのスタッフさんに気持ちが伝わる手段です!

特に!今回ポニーキャニオンさんが結構気合入れて円盤はもちろんキャラソンなんかも作っているし、高額なものが売れると、各社のお財布も温まります~。w

【ブルーレイ】

【DVD】

楽天で全巻購入すると、描き下ろしB6アクリルプレートが付くそうです!

商品同梱の特製ブックレットも
・原作漫画
・キャストインタビュー(花垣武道役:新祐樹/橘直人役:逢坂良太
・スタッフインタビュー(シリーズ構成:むとうやすゆき/音響監督:飯田里樹)
・キャラクター設定(花垣武道)
と、結構豪華ですね。(原作漫画つけるのか?!結構斬新だな。)


2.原作漫画を買う
=アニメ作品というのは、その作品ごとにかかわる会社がいろいろと違ってきます。1期と2期で製作委員会の会社が変わる場合もあります。もし今回のスタッフが「もう自分たちではアニメ化できない!」と白旗を振ったとしても、原作コミックが売れていて、アニメ化するにふさわしい作品であれば、違った座組の制作委員会でアニメ化されることもあるでしょう。

今なら、最新24巻まで一気に購入できるセットも販売されています!
しかも、こちらは特製収納BOXもついてくるなんて!!素敵✨

読書の秋に!話の続きが気になるあなたは、原作を買って、その目で話の続きを見てみるのありなのではないでしょうか???


【最新コミックは24巻】

ということで、原作がまだまだ続いていますし、クロスメディア展開も成功した方だといえると思いますので、ここでいったんスタッフさんに休んでいただいて、また、武道が駆けずり回る姿が見れるように期待して待っていましょう!

「東京リベンジャーズ」23話の感想

東京リベンジャーズの23話

を見ました!

久しぶりに、ちょっと楽しい日常生活。
日向ちゃんの天然っぷりも炸裂しました。

◆ドラケンの部屋で・・・。
一虎と面会を終えて帰るドラケンと武道。ドラケンはマイキーからおまえにも伝言があると武道に言い、今度の総会はお前にとっても大事だから、来るようにということでした。一体何なんだろう?と、ちょっとだけ不安に思う武道。
渋谷に戻ってくると、ドラケンが近くにうちがあるから寄っていけといいます。渋谷センター街の雑居ビルにある大人のお店、そこがドラケンの家。驚く武道。
あ、そうか、私たち視聴者は、過去に「ドラケン回」があったので生い立ちを知っていますが、武道はこのタイミングでドラケンがどこに住んでいるか知るんですね。
ドラケンの部屋に通されると、友達が来たのはマイキー以外に初めてだといいます。部屋の壁には東卍メンバーと映っている写真があります。なんだかんだ友達思いだと思う武道。もちろんそうではあるが、間違ったことだとわかっていても一虎を自分も攻撃したかもしれないと思ったというドラケン。大事なことを思い出させてくれた武道にお礼を言います。

◆エマが浮気?!という勘違い
壁の写真にはエマと映っている写真もありました。なんだかんだ言って、ドラケンはエマのことを思っているんだと感じる武道。ドラケンの部屋からの帰り道、エマを見かけた武道は声をかけようとしますが、なんとそこには「大好き!」と言ってマイキーに抱きつくエマが?!これは浮気か?!と驚く武道。そこへたまたまエマを見かけたという日向と弟の直人が現れ、マイキーとエマを追跡することに。2人は恋人のように腕を組んで歩き、恋人のようにカフェでお茶をしています。張り込んでいる武道と日向の前に、情報通の山岸が現れ、そういえば朝同じマンションからマイキーとエマが出てくるという目撃情報を聞いたことがあるといいます。何も知らないドラケンが可愛そうだと思った矢先、ドラケンが現れます!ここは大ピンチだ!と思う武道ですが・・・
「なーに妹の誕生日に付き合ってるの、お前」とマイキーに言い放つドラケン。
エマはマイキーの腹違いの妹だそうで、誕生日祝いをしているだけで、とんだ勘違いをしていた武道と日向と山岸。
すると、ドラケンがエマの頭に誕生日プレゼントと言ってぬいぐるみを頭に載せます。それはゲームセンターで見かけたエマが欲しがっていたもの!それを渡すと「じゃあな」と言って去っていくドラケン。男が惚れる男なのでした。

◆久しぶりのお手製特攻服
さて、三ツ谷に呼ばれた武道。三ツ谷の通う中学校の家庭科室。三ツ谷は暴走族でありながら、裁縫クラブの部長でもありました。族の活動と学校生活の両立する三ツ谷の姿に感激する武道。そんな三ツ谷は、8・3抗争でドラケンを救い、血のハロウィンでは自分たちの目を覚まさせてくれた武道の特攻服は手作りで送りたいと思ったといい、サイズ合わせのために武道を呼んだのでした。三ツ谷が特攻服を手作りするのは、結成メンバー分依頼。
三ツ谷が作った新品の特攻服を身にまとい、集会に表れた武道。着なれない特攻服姿の武道につい笑ってしまうドラケンでしたが、改めて東卍へようこそと伝えます。集会が始まり、マイキーが現れるとその後ろには千冬と半間がいます。血のハロウィンの終焉にするといいますが・・・・というところで終わります。
久しぶりに、武道の洋服が面白かったといいますか、ジャンパーに入っている「TH」の文字!Takemichi Hanagakiですかw武道の面白洋服シリーズが久しぶりに拝めてうれしかったです。
さえ、そんな武道にとって大事な集会が始まります!そこへ敵チームの半間がいます。そんな集会になるのでしょうか?

「東京リベンジャーズ」22話の感想

東京リベンジャーズ22話

を見ました。

◆500円のお守りもろくに変えない中学生6人
抗争の場で、武道が落とした青いお守り、それは東卍が結成した時に記念に買ったものでした。
マイキー、ドラケン、パーちん、三ツ谷、場地、一虎の6人は、元々仲が良く、友達思いの仲間でした。一虎が目上のチームに目を付けられてしまっていることを助けたいと思った場地がマイキーに相談し、自分達もチームを組めばケンカする理由があると提案したところから、東京卍會が結成されました。マイキーを総長にし、それぞれの役割を提案したもの場地でした。そして東卍結成を誓った神社で、せっかくだからお守りを買おうとパーちんが言い出しますが…みんな数百円とか数十円ぐらいしか持っていません。みんなのお金を合わせて1つ青いお守りを買いました。それが、武道が拾った青いお守りでした。

◆青いお守りが思い出させてくれたこと
青いお守りを見た一同は、東卍が誰がどんな思いで結成されたのか?ということを思い出します。
「卍會」由来がどこにあるんだろうか?と思っていましたが…まさかの佐野万次郎、マイキーの本名から来てるんですね。それにしても、万次郎って…あの時代でもだいぶ古風なお名前ですねw
そんな中、パトカーのサイレンが聞こえてきたことで、東卍と芭流覇羅の抗争は終わりを迎えます。それぞれの隊が解散して帰っていく中、一虎は倒れて動かない場地と残るといいます。そして、マイキーに今度こそ更生することを誓います。
ここまでは、なんとなくまだ場地くん、助かるんじゃないか?ドラケンくんも何とか助かったし!と思ったのですが…(思ったのは私だけ?)

◆半分のペヤング
次のシーンは、千冬が場地の墓前で泣いているシーンでした。(合掌)そして描かれるのは場地と千冬の出会いです。今でこそちょっといい感じの千冬君ですが、中学校入学当時から、激悪だったようで、先輩から文句を言われようものなら、「俺は敬語が使えない」と言って殴ったりけったり。
そんなある日、1年に中学生なのにダブっている奴がいるといってからかいに行こうとします。しかしそこにいるのは、長髪なのに髪がぺったんこになっていて、がり勉メガネをかけていた場地。手紙を書いているといいますが、「虎」という字が間違っていたり、他にも間違っている字があって、千冬が教えてやります。
今思えば…マイキーのお兄さんを殺して、少年院にいた一虎に手紙を書いていた気がします。
あくる日、千冬は先輩チームに囲まれて喧嘩が始まります、一人で頑張っていましたが、さすがにもう持たないと思ったところに、がり勉・場地がやってきます。そこで場地はどんどん相手チームを倒していきます。そして自分のチームは困っている仲間を助けるチームだから、今度やったらチーム全員でぶっ潰す!と宣言します。
その日から、場地は千冬の憧れになりました。そしてその日場地の家に招かれ、ペヤングを半分こして食べたのでした。それが、倒れた場地が「ペヤング食べてぇなぁ~、半分こ、な」に繋がります。
ペヤング」なんて素朴なものに、ものすごい思い出と友情がこもっているなんて、本当に青春です。

◆場地の想いは風に乗って・・・
さて、そんな場地の仲間への想いに色んな事を思い出した東卍メンバー。ドラケンと武道は拘置所へ一虎に会いに行きます。今度こそは更生するという一虎ですが、しかしその様子がおかしいことに気づいたドラケンは、一虎に一言「死ぬなよ」と言います。一虎が自殺して罪を償おうとしたことに早速気が付いていました。どうしたらいいかわからない一虎にマイキーから伝言を預かったといって伝えます。それは「お前を許す」という言葉でした・・・。場地の墓前に来たマイキーは「これでよかったよな?」と場地に語り掛けます。するとそれでいいといわんばかりに、風が吹き抜けるのでした。

「精霊幻想記」9話の感想

精霊幻想記9話

を見ました。

本当に、どこの世界に行ってもリオは女泣かせですなぁ。(笑)

◆リオの決心
さて、母親の故郷を見てみたいという1つの夢を敵えたリオは、復讐を果たす道を進むと改めて心にします。
カラスキ王国王都から戻ったリオは、ルリに自分のことを話し、ルリのいとこであるという話をします。そして、来年までには、生まれ育った街に戻るため、この村を出ることを伝えます。その間いつも通りに過ごすリオ。
えー、今回作画が微妙です・・・。ルリの動きがなんか変です。リオが王子なんてそんなはずない!と手を振る動き、なんか変です。カクカクしてますけど大丈夫ですか?すると途端に、声優の声とキャラクターがシンクロしてないようにも見えてきてしまう・・・。困ったものです。

さてある日のこと。田植えをしていた村の一考、遅れているサヨを手伝おうとするリオは、サヨにはやり方をしっかり覚えてもらって村の人たちに伝えてほしい、自分がいなくなっても、といいます。リオを慕っているサヨには耳を疑うリオの言葉。離れたくないサヨは信じられず、家に帰って泣いてしまいます。そこへタイミング悪く返ってくる兄のシン。シンはリオのせいか?とサヨに話を聞きますが、サヨはリオは何も悪くないといいますが、リオにものを申しにいきます。察したシンは、ユバの家に行き、リオにこの村から出ていかないでくれと頭を下げます。そこへサヨがシンを止めに来ます。
結局真相がわからないまま帰っていくシンとサヨ。

◆サヨの決心
収穫祭の日、サヨは勇気を出して、リオに想いを伝えます。リオはサヨの気持ちに応えられないといいます。どこまでもリオ君は日和らないですねぇ。足手まといにならないように、半年間自分を鍛えて精霊術も練習したからせめてそばにいさせてほしいとサヨは言いますが、リオは自分が旅立つ理由を説明せず、ごめんなさいといいます。男も女も、しつこいのは嫌われますよ~って話し。
旅たちの朝、ユバとルリに見送られ旅立つリオ。村のはずれで、サヨが待っていました。サヨはリオに想いを伝えた後、どうやらゴウキからリオの素性を聞かされたようで、応援するという形でリオを送り出します。
いやぁ~、サヨちゃんが一体何歳の設定かわかりませんが・・・リオの生い立ちなど想像していなかったでしょうねぇ。ここばかりはサヨちゃんに同情します、ご愁傷様です。

◆サヨとの別れの感動が薄れるCパート
さて旅の途中、ラティーファに会いに精霊の民の里に寄ります。村のみんなは変わらず元気そうで、リオはみんなが成長したことを嬉しく思うと伝えます。そんな微笑ましいシーンで通常EDに入ります。このアニメ、たまーにCパートがあるんですが・・・リオは今回真っ裸の女性と寝ていて朝、びっくりして絶叫、みんなが集まってくるというところで終わりという・・・急に普通の深夜アニメのテイストになるんですが、なんだろう?尺余りました?このシーンいります??なんか両親を殺された復讐というストーリーから説得力を奪っていますが・・・。ちょっと悪ふざけの方向が違ったかな?と思ったエンディングでした。